札幌未来牽引企業創出事業
【Leading Person~SNL最前線~vol.3-①】
SAPPORO NEXT LEADING(SNL)では、札幌の未来を担う意欲ある企業を応援しています!
https://www4.city.sapporo.jp/nextleading
「Leading Person~SNL最前線~」では、事務局が認定企業をフィーチャーし、SNLで活躍する社員の方々を紹介しています。
第3回は「株式会社メカノクロス」さん(上場支援コース)をフィーチャー!
北大発認定スタートアップ企業の同社。
「メカノケミカル有機合成」という新技術を用いて、旧来の有機溶媒プロセスのリプレイスによる①環境負荷の大幅低減と②革新的生産性の向上を通じたサステナブルな世界の実現に挑む企業の「若き企業参謀」である西岡さんの過去・現在・未来に迫ります。
【第1回(全4回):挑戦が導いたキャリアの軌跡】
― 早速ですが、大学卒業後はどのような仕事をされたのでしょうか?
大学卒業後、「自分にとって最も刺激的な道」を求め、インドで1年間働きました。この決断が、私のキャリアの原点であり、大きく鍛えられた経験です。
― とても挑戦的ですね。その後はどのようなキャリアを歩まれましたか?
日本の企業に就職しましたが、新卒でも第二新卒でもないため、従来の採用基準に当てはまらない挑戦的な立場でした。入社後は、上司の判断でタイに派遣されましたが、新人社員が海外に派遣されるのは異例で、社内でも反対の声があったと思います。それでも信頼して任せてもらえたことは、私にとって大きなモチベーションになりました。タイでは「送り出してくれた上司の顔に絶対泥を塗らない」という覚悟で取り組みました。結果として、自分自身が最も力を発揮できるのは、こうした信頼を受けたときだと気づくことが出来ました。今振り返っても非常に貴重な経験でしたね。
― 非常に濃いキャリアですね。そこからメカノクロスに入社されたのでしょうか?
タイでの仕事や生活はとても気に入っていました。ただ、外の世界でスキルアップする決意を固め、日本に帰国し、コンサル業界に挑戦しました。そこでは、新規事業創出や業務プロセス改善に取り組み、ビジネスマンとしての「総合力」が高まったと実感しています。それまで、私はどちらかというと感覚派で、仕事の進め方も直感に頼る部分が大きかったんです。でも、論理的な思考や分析を学んだことで、自分の直感を補強し、説得力を持たせられるようになりました。
― なかなかメカノクロスにたどり着きませんね(笑)入社のきっかけは何だったのでしょうか?
転職を考えたときに、大企業を含め様々な求人を見る中で、偶然メカノクロスと出会いました。入社の大きな決め手は、代表との直接的な対話でした。北海道に招かれ、3時間ほどじっくり話をしました。私が得意なことや苦手なことをすべて共有し、メカノクロスという環境で私がどのように役立てるか具体的にすり合わせをしました。この時間を通じて、「仕組みを作り、一緒に成長していく」という挑戦をしたいと強く思ったのです。
― これまでのキャリア観が、一貫して現在の仕事に大きな影響を与えているのですね。
振り返ると常に「新しい刺激」を求めていたように思います。特に、インドやタイでの経験は、通常のキャリアパスでは得られない視点とスキルを私にもたらしたと思います。もともと安定志向が強い性格ですが、「海外が好き」という気持ちがずっと心の奥底にあって、その思いに忠実に生きた結果、価値観や考え方が大きく変わりました。常に「面白いと思うこと」に忠実でいようとしている結果ですね。
【 ライター記 】
挑戦を続ける中で、メカノクロスとの出会いを果たした西岡さん。そのキャリアは、異文化への適応力や柔軟な思考がもたらしたものだと感じました(記事に載せきれない面白いエピソードがたくさんありました)。
次回は、メカノクロスでの世界を舞台にした西岡さんの業務に迫ります