【Leading Person~SNL最前線~vol.3-②】
SAPPORO NEXT LEADING(SNL)では、札幌の未来を担う意欲ある企業を応援しています!
https://www4.city.sapporo.jp/nextleading
「Leading Person~SNL最前線~」では、事務局が認定企業をフィーチャーし、SNLで活躍する社員の方々を紹介しています。
第3回は「株式会社メカノクロス」さん(上場支援コース)をフィーチャー!
北大発認定スタートアップ企業の同社。
「メカノケミカル有機合成」という新技術を用いて、旧来の有機溶媒プロセスのリプレイスによる①環境負荷の大幅低減と②革新的生産性の向上を通じたサステナブルな世界の実現に挑む企業の「若き企業参謀」である西岡さんの過去・現在・未来に迫ります。
前回投稿はこちらをご覧ください!
https://www.facebook.com/nextleading/posts/122156147018320810
【第2回(全4回):海外展開を支える挑戦と行動力】
― 西岡さんはどのような役割を担われているのでしょうか?
私の主な役割は事業開発と営業です。最近は、特に海外展開における戦略立案を中心に取り組んでいます。
― 具体的にはどのような国で活動されていますか?
最近はシンガポールやアメリカに行きました。そこでは、ピッチや商談の機会を得たり、ネットワーキングを行ったりしました。中国でもピッチ大会に参加して現地の商談を進めるなど、多方面で動いています。
― 海外展開を進める上で、どのようなことを意識されていますか?
「考える」と「動く」のバランスを意識しています。例えば、どの国や地域にターゲットがいるのか、仮説を立てて分析しつつ、実際に現地に足を運び商談やネットワーキングを行っています。
こうした取り組みの中で、行動量が結果を左右することを実感しています。私は訪問する地域ごとに「達成する目標」を具体的に設定して動いています。一つの目標が達成できなくても、別の目標を達成できるように準備をする。そうやって細かく計画を立て、全力で行動することで得られる成果があります。
― 専門的な技術を説明する難しさはありませんか?
確かに、科学的な技術を扱う中で、文系の方々には伝わりにくいと感じることがあります。特に、投資家や関係者に説明する際には、私がそのギャップを埋める役割を担っています。専門的な言葉を噛み砕き、わかりやすい形で伝える。これが、私たちの技術を理解してもらうために欠かせないポイントだと感じています。
― もともとピッチには慣れているのでしょうか?
実は、初めてピッチをしたのはアメリカでのピッチイベントでした。特に練習をしたということもなかったんですよね。ただ、「ピッチ」ではないにしろ、インドやタイで似たような経験が自分の中にあったのだと思います。私のピッチは、難しい技術の話をしても、構成や話し方、抑揚などで「なんだかすごい」と思ってもらえるようなプレゼンに仕上げています。また、言語や文化が違えば、受け取られ方がまるで違う。同じ提案をしても刺さるポイントが変わります。それぞれの相手に合わせたカスタマイズは常に意識していましたね。
― 最近のピッチで印象的だった出来事を教えてください。
J-StarXというプロジェクトに参加しました。これは基本的にコーファウンダーやCEOが集まり、技術やアイデアを発表するイベントでした。周りが経営者だらけの中、私は「社員」として参加しましたが、プロジェクト最終日に「CEOではない」と周囲に話した時、皆さんに驚かれました。それほど、我が物顔でピッチをしていたのだと思います(笑)。裏を返すと「社長代理」としての役割を全うできたことなので、自分の責務を果たせたという意味で「良かったな」と思っています。
― 今後の海外展開の展望について教えてください。
現在は種まきの段階と考えています。海外市場でのプレゼンスを確立しながら、2025年の後半には具体的な受注を獲得することを目指しています。国内外問わず、メカノクロスの成長を加速させたいと思います。
【 ライター記 】
海外でのキャリアや異文化対応力を活かして活躍する西岡さんの話からは、緻密な準備と行動力がいかに成果を生むかを強く感じました。
第3回となる次回は、西岡さんが社内で取り組む組織作りの挑戦に迫ります